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執筆者の写真管理人

田原より

百合丘の皆様



12月15日で百合丘のコーチとしての活動が終わりました。

田原直弥です。

2016年2月から選手育成に携わらせてもらい、幸せな時間を過ごすことができた百合丘の環境に感謝しております。ここでは、百合丘での活動経験と感じたこと、僕の今後の活動と将来について綴ります。


「学び、教え、また学ぶ」

僕にとって、この言葉がぴったり当てはまる4年間でした。

自分の培った経験則だけで指導しても、選手やチームと歪みが出るだけで、自分の自己満足にしかなりません。指導することにおいて、本当に必要なのは選手やチームを理解することでした。

それに気づかされたのが、現中学3年生を6年生の時に担当した時です。

どうしたらこの子たちのベクトルがサッカーに向くのか?

選手にどんな言葉が響くのか?

必要なフォローは何か?

チームが結束するためには?

サッカーを「趣味的な楽しい」から「競技的な楽しいへ変換する」って?

自問自答の毎日で、こちらがよく学ばされました。

彼らが卒業したときに、私のとってきた問いへの選択はベストだったか、深く考えたことを忘れません。

それから、活動中は選手一人ひとりのことを考えて取り組みました。

正直、考えはしたものの、思うように事が運ばないこともありました。それは僕の指導力不足だと捉えて精進してきたつもりです。


サッカーの技術や戦術などの指導も、多くの人や事から学ばせて頂きました。読書や講習会への参加などで考えを強化させましたが、保護者の方から一意見を頂いて視点を増やせたことが大きかったです。チームとは、指導者と選手間だけではないと改めて感じました。また、保護者の方が、遠くの会場まで足を運んでくださることに感謝しています。指導に理解してくださる温かい保護者さん達でした。私の理想が、「選手、保護者、指導者が一体となって感動を生み出す試合づくり」でしたので、それに少しでも近づくことができていたら幸いです。


百合丘の選手は素直な子たちです。そして、可能性のある選手が多いです。

それ故に、指導の力次第でどうにもなります。

卒業して百合丘で良かったなんて言われたら幸せですが、そのためには、指導において彼らを理解し、彼らと本気にならないといけません。まだ、百合丘全体の指導力はレベルアップできますし、コーチたちも指導力向上に尽力しているところです。また百合丘に顔を出した時に、選手も指導者も晴れ晴れとした表情で、お会いできたらと思います。


僕はこれから、青年海外協力隊としての活動を開始します。1月からは70日間の派遣前訓練を行い、4月から東ティモールという国で2年間活動します。活動内容は、サッカーを通した青少年育成です。東ティモールは子どもの人口が多く、また、仕事が少ないことが課題として挙げられています。その国で、リーダーシップや協調性、規範意識、行動力などの素質を高め、さらには、健康的にエネルギーに溢れ、豊かなコミュニティをもった人材を育成することが活動の目的となります。大きな事を書いてますが、一つずつ丁寧に取り組んでいきます。


このような経験ができることに、自分自身を運の良い人間だと思っています。滅多にこんなチャンスありませんよね。百合丘での経験を糧に、活躍の幅を広げようと思います。


最後に。

この2年間で、僕と皆さんのどちらが大きな成長を遂げるか、勝負しませんか?

百合丘の発展と一人ひとりの成長のために。

遠方ではありますが、互いに、“大きな刺激を与え合える繋がり”でありたいと思っています。

遅くなりましたが、今後益々の百合丘の発展と、選手の様々な場面での活躍を応援しています。



2020年も良い年になりますように。お互い頑張りましょう。


田原直弥

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